【Windows11】 WindowsUpdate 2024年1月 不具合情報 - プレビューリリース K5034204 [Update 3]

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2024年1月24日にWindowsUpdateに配信されたWindows11 バージョン22H2 / 23H2用更新プログラムKB5034204の不具合情報です。

月例の翌々週以降に公開・配信される更新プログラムは『プレビューリリース』と呼ばれており、新たなセキュリティアップデートを含んでおらず、不具合の修正や機能改善のみの更新プログラムとなっています。特に問題がなければ次の月例に同梱されます。

『プレビューリリース』は文字通りに早期公開のプレビュー版なため、すぐにでも適用したい不具合の修正がない場合や、人柱になりたくない場合はスルーを推奨いたします。不具合の修正内容の詳細については各更新プログラムのリンク先よりご確認くださいませ。

以下、2024年1月24日に公開された更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。

更新履歴 [記事初公開日: 2024/1/24]
① タスクバーの動作がおかしくなる不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2024/1/29]
② PC終了時に『explorer.exe』のエラーが表示される不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2024/1/30]
③ マルチモニター環境でCopilot使用時にアイコン位置がズレる不具合が修正されました。その旨、記事に加筆。 [2024/2/9] [New]

Windows11 22H2 / 23H2用プレビューリリース: KB5034204

基本情報

KB5034204はWindows11 バージョン22H2 / 23H2用のプレビューリリースと呼ばれる累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで、機能の改善や不具合の修正などが施されます。ただし、あくまでもプレビュー版であることには注意が必要です。

この更新プログラムに新たな脆弱性の修正は含まれておらず、インストールしなくてもセキュリティ上の問題はありません。

▼機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト

  • 印刷サポートアプリをアンインストール後、断続的にPCの応答が停止する不具合を修正
  • スタートメニューの検索が機能しないことがある不具合を修正
  • ビデオ通話の信頼性を向上
  • 『問い合わせ』アプリを使用するとトラブルシューティングが失敗する不具合を修正
  • ファイルエクスプローラーのツールチップが消えない不具合を修正
  • Bluetooth Low Energy (LE) Audioイヤフォン使用時において、音楽をストリーミングしても音が出ない不具合を修正
  • Bluetooth電話通話において、通話時に音声がPCを経由しなくなる不具合を修正
  • 欧州経済領域(EAA)のデジタル市場法(DMA)に取り組んでいます。詳細は『Previewing changes in Windows to comply with the Digital Markets Act in the European Economic Area』のページをご覧ください
  • 7-zipを解凍しようとしても中身が空のファイルとして表示される不具合を修正
  • グループポリシーエディターのWi-Fi Protected Access 3 (WPA3)に影響する不具合を修正。HTMLプレビューのレンダリングに失敗するという不具合がありました
  • Windows Management Instrumentation (WMI)に影響する不具合を修正。この不具合により、CurrentTimeZoneが誤った値に変更されていました
  • Windowsの信頼性を向上。ブルースクリーンエラー(BSoD)のリスクを軽減
  • 正常にテキストが描画されないというOpenTypeフォントドライバに影響する不具合を修正
  • COLRv1カラーフォントフォーマットが正常にレンダリングされるようになりました
  • WMIが動作しなくなる不具合を修正
  • BitLockerのデータのみの暗号化に影響する不具合を修正。この不具合により、Microsoft Intuneなどのモバイルデバイス管理(Mobile Device Management / MDM)サービスが正しいデータを取得できないことがありました
  • セルラー(データ通信)対応PCのAPNプロファイルが自動的に構成されない不具合を修正。この風害はコマンドプロンプトで『netsh mbn show readyinfo *』コマンドを実行すると発生していました
  • 一部環境においてTPMが正常にイニシャライズされない不具合を修正
  • Windows Kernel Vulnerable Driver Blocklistファイル(DriverSiPolicy.p7b)を更新。この更新により、Bring Your Own Vulnerable Driver (BYOVD)攻撃の危険にさらされる恐れがあるドライバをリストに追加しました
  • この更新プログラムにより、更新された署名証明書をセキュアブートDB変数に追加します
  • クライアントPC上のRemoteAppウィンドウを閉じても、ウィンドウが残ったままになる不具合を修正
  • 誤ったインスタンスに接続されるというリモートデスクトップの不具合を修正
  • キーボードの言語を変更すると、RemoteAppsに適用されない不具合を修正
  • Windows Local Administrator Password Solution (LAPS) Post Authentication Actions (PAA)に影響する不具合を修正。この不具合により、アクションは猶予期間の終わりではなく、再起動時に発生していました
  • Active Directoryの不具合を修正。この不具合により、IPv6アドレスへのバインド要求に失敗する場合がありました
  • LocalUsersAndGroups CSPに影響する不具合を修正。この不具合により、グループが見つからない場合、グループメンバーシップがの処理が停止しました
  • ターゲットドメインからグループアカウントを選択できない不具合を修正
  • 『Active Directory ユーザーとコンピューター』の設定を変更しました。デフォルトでX509IssuerSerialNumberを使用するようになりました。x509IssuerSubjectは使用しなくなりました

不具合情報

KB5034204には以下の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

マルチモニター環境において、Copilot in Windows (プレビュー)を使用すると、アイコンの位置が移動したりズレる場合があります。

2024/2/9追記[New]
この不具合は修正されました。詳細は以下の記事をご覧ください。

Microsoftによると、この不具合が発生する恐れのある環境ではCopilot in Windowsを使用できない(有効にならない)場合があるとのこと。

すでにCopilotが有効になっている環境での具体的な回避策は案内されていません。

Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。

ユーザー報告
不具合概要回避策

KB5034204をインストールすると、タスクバーが表示されない、表示されてもスタートメニューが開かないなどの不具合が発生するとの報告が複数件出ています。

詳細は以下の記事参照。
タスクバーの動作がおかしくなる不具合。表示されない・スタートメニューが開かないなど。Windows11にてKB5034204をインストール後に発生

一時的な対処方法として、KB5034204をアンインストールすると本不具合は発生しなくなります。KB5034204のアンインストール手順は左記のリンク先をご覧ください。

KB5034204をインストールすると、PC終了時に『explorer.exe』のエラーが表示される場合があります。この不具合は、Xboxコントローラードライバを使用する機器が接続されていると発生する場合があります。

詳細は以下の記事参照。
PC終了時にexplorer.exeのエラーが表示される不具合。Windows11にて発生。KB5034204に起因

一時的な対処方法として、KB5034204をアンインストールすると本不具合は発生しなくなります。KB5034204のアンインストール手順は左記のリンク先をご覧ください。