【Windows10】 WindowsUpdate 2024年4月 不具合情報 - プレビューリリース KB5036979 『設定』にMicrosoftアカウントへの誘導通知(広告)が表示されるように。無効化方法あり [Update 1]

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2024年4月24日にWindowsUpdateに配信されたWindows10用更新プログラムKB5036979の不具合情報です。

月例の翌々週以降に公開・配信される更新プログラムは『プレビューリリース』と呼ばれており、新たなセキュリティアップデートを含んでおらず、不具合の修正や機能改善のみの更新プログラムとなっています。特に問題がなければ次の月例に同梱されます。

『プレビューリリース』は文字通りに早期公開のプレビュー版なため、すぐにでも適用したい不具合の修正がない場合や、人柱になりたくない場合はスルーを推奨いたします。

以下、2024年4月24日に公開された更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。

更新履歴 [記事初公開日: 2024/4/24]
① VPNに接続できない・繋がらない既知の不具合を加筆。 [2024/5/2] [New]

Windows10 22H2用プレビューリリース: KB5036979

基本情報

KB5036979はWindows10 バージョン22H2用のプレビューリリースと呼ばれる累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで、機能の改善や不具合の修正などが施されます。ただし、あくまでもプレビュー版であることには注意が必要です。

この更新プログラムに新たな脆弱性の修正は含まれておらず、インストールしなくてもセキュリティ上の問題はありません。

▼機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト

  • この更新プログラムにより、『設定』にMicrosoftアカウントへの誘導通知(サインインを促す通知)が表示されるようになります。(※筆者注: つまるところMicrosoftアカウントの広告です。詳細はこちらの記事をご覧ください) 通知は段階的にロールアウトされます。すべての環境にすぐに表示されるわけではありません。この通知が不要な場合、『設定』 → 『プライバシー』 → 『全般』 → 『設定アプリで通知を表示します。オフの場合でも、必要な通知は表示されます。』から無効にできます
    通知はオフにできる

  • モダンスタンバイから復帰時に『0x9f DRIVER_POWER_STATE_FAILURE』エラーのブルースクリーンエラー(BSoD)が発生する場合がある不具合を修正
  • 複数のOSを起動できるにブートローダーを設定していると、競合によりPCの起動が停止する恐れのある不具合を修正
  • Accelerator backing store managementに影響する不具合を修正。この不具合により、一部環境でメモリリークが発生していました
  • Distributed Transaction Coordinator (DTC)に影響する不具合を修正。この不具合により、メモリリークが発生していました
  • ロック画面のウィジェットの信頼性と品質が向上
  • 一部のワイヤレスイヤフォンにおいて、Bluetooth接続が安定しない不具合を修正
  • Windows Searchを改善。信頼性が向上し、アプリを見つけやすくなりました
  • 最新の累積的な更新プログラム(LCU)パッケージが約20%縮小されました
  • Copilot (プレビュー版)が正常に動作しない不具合を修正
  • この更新プログラムはメディアの割り当てに影響します。これによりMemory granularityが改善されるほか、Overcommitmentが減少しました。またパフォーマンスがより効率的になりました
  • 一部のモバイル通信事業者のCountry and Operator Settings Asset (COSA)プロファイルを最新のものへと変更
  • Address Resolution Protocol (ARP)に影響する不具合を修正。外部ポートに対して誤ったVirtual Subnet ID (VSID)が返されていました
  • この更新プログラムはHypervisor-protected code integrity (HVCI)に影響します。これにより、互換性のあるドライバを使用できるようになりました
  • Windows Kernel Vulnerable Driver Blocklistファイル(DriverSiPolicy.p7b)を更新。この更新により、Bring Your Own Vulnerable Driver (BYOVD)攻撃の危険にさらされる恐れがあるドライバをリストに追加しました
  • Protected Process Light (PPL)に影響する不具合を修正
  • Windows Local Administrator Password Solution (LAPS)に影響する不具合を修正。Post Authentication Actions (PAA)は猶予期間の終わりではなく、再起動時に発生していました

不具合情報

KB5036979には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

マルチモニター環境において、Copilot in Windows (プレビュー)を使用すると、アイコンの位置が移動したりズレる場合があります。

Microsoftによると、この不具合が発生する恐れのある環境ではCopilot in Windowsを使用できない(有効にならない)場合があるとのこと。

すでにCopilotが有効になっている環境での具体的な回避策は案内されていません。

Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。

タスクバーが左右のいずれかに配置されている場合、Copilotを使用できません。

一時的な対処方法として、タスクバーを上下のいずれかに配置してください。

Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。

2024年1月24日に公開されたプレビューリリースKB5034203以降の更新プログラムをインストールすると、ネットワーク内のMicrosoft Connected Cache (MCC)ノードの検出にDHCP Option 235を使用している一部のWindows PC環境で、MCCノードを使用できなくなる場合があります。

上記のような構成は主に企業・組織で使用されているため、一般的なホームユーザー環境が影響を受ける可能性は低いとされています。

本不具合の回避策はこちらのページをご覧ください。または、Support for businessからヘルプをリクエストするようMicrosoftは案内しています。

Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。

KB5036979をインストールすると、ユーザーアカウントのプロフィール画像を変更できなくなる場合があります。

『設定』 → 『アカウント』 → 『ユーザーの情報』 → 『自分の画像を作成』 → 『参照』を選択してプロフィール画像を変更しようとすると『0x80070520』エラーが表示される場合があります。

Microsoftから回避策は案内されていません。

この不具合が発生したら困る場合は、KB5036979のインストールは控えてください。すでにインストール済みの場合は、KB5036979のアンインストールをお試しください。

Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。

[New]

2024年4月10日公開のセキュリティ更新プログラムKB5036892以降をインストールすると、VPN接続時にエラーが発生して接続に失敗する場合があります。

詳細は以下の記事参照。
VPNに接続できない不具合。Windows11 / 10 / Serverで発生。2024年4月の更新プログラムが原因

Microsoftから回避策は案内されていません。

本不具合にお困りの場合は、一時的な対処方法として、KB5036892までの更新プログラムをアンインストールしてください。

Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。