【Windows10】 WindowsUpdate 2023年8月 不具合情報 - セキュリティ更新プログラム KB5029244 [Update 2]

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2023年8月9日にWindowsUpdateに配信されたWindows10用セキュリティ更新プログラムKB5029244の不具合情報です。

『悪意のソフトウェア削除ツール』『.NET Framework』などの更新プログラムやWindows Server固有の不具合は割愛しています。以下、2023年8月9日に公開されたセキュリティ更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。

更新履歴
① 『追加情報』の項目に、アップデートが終わらない・異常に時間がかかる現象を加筆。 [2023/8/10]
② アプリの再インストールを求められる既知の不具合を加筆。 [2023/8/15] [New]

Windows10 22H2用セキュリティ更新プログラム: KB5029244

基本情報

KB5029244はWindows10 バージョン22H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合

  • Windowsの脆弱性を修正
  • KB5029244には2023年7月26日に配信されたプレビューリリースKB5028244の内容が含まれています

追加情報 [2023/8/10]

一部環境において、今月のWindowsUpdateが何時間経っても終わらない、異常に時間がかかるといった報告が出ています。筆者環境ではすんなりいきましたが、念のため、時間に余裕があるときにやった方が良さそうです。詳細は以下の記事をご覧ください。

  2023年8月のWindowsUpdateが何時間経っても終わらない、異常に時間がかかるとの不具合報告。『Windowsの準備をしています』から進まない

不具合情報

KB5029244には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

カスタムオフラインメディアまたはカスタムISOイメージからWindows10をインストールした環境だと、この更新プログラムによってMicrosoft Edge Legacyが削除されても、新しいMicrosoft Edgeに自動的に置き換えられない場合があります。

この不具合は、カスタムオフラインメディアまたはISOイメージが、2021年3月29日以降にリリースされたスタンドアロンのサービススタック更新プログラム(SSU)を最初にインストールせずに、この更新プログラムをイメージにスリップストリームして作成された場合にのみ発生します。

なお、WindowsUpdateに直接接続して更新プログラムを受信するデバイスは影響を受けません。これにはWindows Update for Businessを使用しているデバイスも含まれます。

この不具合を回避するには、最新の累積更新プログラム(LCU)をスリップストリームする前に、まず2021年3月29日以降にリリースされたスタンドアロンのサービススタック更新プログラム(SSU)をカスタムオフラインメディアまたはISOイメージにスリップストリームしてください。

1. 以下のコマンドでmsuからcabを抽出します。(KB5000842での例)

expand Windows10.0-KB5000842-x64.msu /f:Windows10.0-KB5000842-x64.cab <保存先のパス>

2. 以下のコマンドでcabからSSUを抽出します。

expand Windows10.0-KB5000842-x64.cab /f:* <保存先のパス>

3. これでSSU cab『SSU-19041.903-x64.cab』が作成されます。このファイルを最初にイメージスリップストリームして、次にLCUを入れてください。

カスタムメディアを使用してOSをインストールした際にこの不具合が発生した場合は、新しいMicrosoft Edgeを直接ダウンロードして手動インストールすることで、この不具合に対処できます。新しいMicrosoft Edge for businessを広範囲に展開する必要がある場合は、『ビジネス向け Microsoft Edge をダウンロードして展開する』を参照してください。

2023年7月26日公開のプレビューリリースKB5028244およびそれ以降の更新プログラムをインストールすると、WVC1 (VC-1)コーデックを使用した動画の再生や録画に失敗する場合があります。また、カメラやWebカメラがデフォルトでWVC1コーデックを使用していると動作しない場合があります。

この不具合は、Known Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正されます。一般的なPC環境や、企業や組織に管理されていないPC環境の場合、放っておいても最大で24時間以内に自動的に修正されます。PCを再起動すると、早く修正される場合があります。

企業や組織等で管理されているPCでは、以下の特別なグループポリシーをインストールして設定することで解決できます。

詳細は『グループ ポリシーを使用して既知の問題ロールバックを展開する方法』(日本語ページは機械翻訳で意味不明な箇所あり。英語ページはこちら)をご覧ください。

KIRで修正したことで、Microsoftはこの不具合を『解決済み』としています。しかし、この不具合の情報が公開されたのは2023年7月26日で、知らない人が多いと思われることから一応掲載いたします。

[New]

ClickOnceを使用してインストールしたアプリを開くと、インストールしているにも関わらず再びインストールを促すメッセージが表示される場合があります。

この不具合は2023年7月26日に配信されたプレビューリリースKB5028244以降の更新プログラムをインストールした環境で発生します。

詳細は以下の記事参照。
アプリの再インストールを求められる不具合。Windows10環境にて発生。KB5029244などに起因。ClickOnceでインストールしたアプリが対象

この不具合は、Known Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正されます。

一般的なPC環境や、企業や組織に管理されていないPC環境の場合、放っておいても最大で24時間以内に自動的に修正されます。PCを再起動すると、早く修正される場合があります。

KIRが適用されるまでの一時的な対処方法としては、この不具合の影響を受けたアプリを一度アンインストールして、再インストールすると再び使用できます。

企業や組織等で管理されているPCでは、以下の特別なグループポリシーをインストールして設定することで解決できます。

詳細は『グループ ポリシーを使用して既知の問題ロールバックを展開する方法』(日本語ページは機械翻訳で意味不明な箇所あり。英語ページはこちら)をご覧ください。