【Windows10】 WindowsUpdate 2022年10月 不具合情報 - セキュリティ更新プログラム KB5018410 [Update 7]

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2022年10月12日にWindowsUpdateに配信されたWindows10用セキュリティ更新プログラムKB5018410の不具合情報です。

『悪意のソフトウェア削除ツール』『.NET Framework』などの更新プログラムやWindows Server固有の不具合は割愛しています。以下、2022年10月12日に公開されたセキュリティ更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。

更新履歴
① プリンターが消える不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2022/10/14]
② メールの送受信ができない不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2022/10/17]
③ Microsoftがメールの送受信ができない不具合を認め、修正を緊急リリースしました。それに伴い、本不具合をユーザー報告から既知の不具合に移動。回避策を改訂。 [2022/10/18]
④ ドメイン参加に失敗する不具合とOneDriveが予期せず終了する不具合を加筆。 [2022/10/28]
⑤ OneDriveの不具合が修正された旨を加筆。 [2022/10/31]
⑥ デスクトップやタスクバーが一瞬消えたり、PCが応答しなくなる既知の不具合を加筆。 [2022/11/18]
⑦ タスクバーやシステムが不安定になる既知の不具合を加筆。 [2022/12/18] [New]

Windows10 21H2 / 21H1用セキュリティ更新プログラム: KB5018410

基本情報

KB5018410はWindows10 バージョン21H2 / 21H1用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合

  • Windowsの脆弱性を修正
  • KB5018410には2022年9月21日に配信されたプレビューリリースKB5017380の内容が含まれています

不具合情報

KB5018410には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

Windows10 バージョン21H2 / 21H1 / 20H2 / 2004に搭載されている新しい日本語IMEを使用していると、アプリケーションにおいて、ローマ字/カナ入力モードが自動的に切り替わらない場合があります。

開発者向け情報: アプリケーションが『ImmSetConversionStatus』関数、またはVK_KANAキーエミュレーションを使用している場合、この不具合の影響を受けます。

詳細は以下の記事参照。
新しいIMEにまた不具合。入力モードが自動で切り替わらない。対処方法あり

以下のいずれかの対処方法をご検討ください。

< 対処方法A >
手動で入力モードを変更する。

< 対処方法B >
以前のバージョンのIMEを使用する。『設定』 → 『設定の検索』に「日本語 IME の設定」と入力して『日本語 IME の設定』を開く → 『全般』 → 一番下の『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更することでこの不具合を回避できます。

『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更

カスタムオフラインメディアまたはカスタムISOイメージからWindows10をインストールした環境だと、この更新プログラムによってMicrosoft Edge Legacyが削除されても、新しいMicrosoft Edgeに自動的に置き換えられない場合があります。

この不具合は、カスタムオフラインメディアまたはISOイメージが、2021年3月29日以降にリリースされたスタンドアロンのサービススタック更新プログラム(SSU)を最初にインストールせずに、この更新プログラムをイメージにスリップストリームして作成された場合にのみ発生します。

なお、WindowsUpdateに直接接続して更新プログラムを受信するデバイスは影響を受けません。これにはWindows Update for Businessを使用しているデバイスも含まれます。

この不具合を回避するには、最新の累積更新プログラム(LCU)をスリップストリームする前に、まず2021年3月29日以降にリリースされたスタンドアロンのサービススタック更新プログラム(SSU)をカスタムオフラインメディアまたはISOイメージにスリップストリームしてください。

1. 以下のコマンドでmsuからcabを抽出します。(KB5000842での例)

expand Windows10.0-KB5000842-x64.msu /f:Windows10.0-KB5000842-x64.cab <保存先のパス>

2. 以下のコマンドでcabからSSUを抽出します。

expand Windows10.0-KB5000842-x64.cab /f:* <保存先のパス>

3. これでSSU cab『SSU-19041.903-x64.cab』が作成されます。このファイルを最初にイメージスリップストリームして、次にLCUを入れてください。

カスタムメディアを使用してOSをインストールした際にこの不具合が発生した場合は、新しいMicrosoft Edgeを直接ダウンロードして手動インストールすることで、この不具合に対処できます。新しいMicrosoft Edge for businessを広範囲に展開する必要がある場合は、『ビジネス向け Microsoft Edge をダウンロードして展開する』を参照してください。

Windows10用更新プログラムKB5018410をインストールすると、『Becky! Internet Mail Ver.2』や『秀丸メール』などのメールアプリでメールの送信や受信ができなくなる場合があります。

Becky!では、「SSL/TLSでの接続中にエラーが発生しました。 コード:0x80090326 予期されない、または形式が間違ったメッセージを受信しました。」といったエラーメッセージが表示されます。

この不具合は、SSL/TLS接続のハンドシェイクに失敗することに起因しています。

詳細は以下の記事参照。
KB5018410適用後、メールの送受信ができない不具合。Becky!や秀丸メールなどで発生

この不具合は、2022年10月17日(現地時間)付けでリリースされたKB5020435にて修正されました。本不具合にお困りの方はKB5020435をインストールしてください。なお、KB5020435はWindowsUpdateには降ってこず、Microsoft Updateカタログからダウンロードして手動インストールする必要があります。

詳細は以下の記事参照。
Microsoft、KB5020435やKB5020387などを緊急リリース。メールが送受信できない・SSL/TLS接続のハンドシェイクに失敗する不具合を修正

2022年10月12日以降にリリースされた更新プログラムをインストールすると、ドメイン参加に『0xaac (2732): NERR_AccountReuseBlockedByPolicy』エラーで失敗する場合があります。

詳細は以下の記事参照。
KB5018410やKB5018482などに複数の不具合。ドメイン参加に失敗、OneDriveが突然終了

この不具合は、2022年10月12日の更新プログラムでの仕様変更に起因しています。この不具合は一般ユーザーが影響を受けることはほぼありません。この不具合の詳細についてはこちらのページをご覧ください。

2022年10月12日以降にリリースされた更新プログラムをインストールすると、OneDriveが予期せず終了し、エラーが表示される場合があります。

詳細は以下の記事参照。
KB5018410やKB5018482などに複数の不具合。ドメイン参加に失敗、OneDriveが突然終了

この不具合はKB5020953にて修正されました。KB5020953はWindowsUpdateには降ってこないため、不具合にお困りの方は、Microsoft Updateカタログよりダウンロードして、手動でインストールしてください。

Windows10 バージョン22H2 / 21H2 / 21H1環境において、デスクトップやタスクバーが一瞬消えたり、PCが応答しなくなる場合があります。

この不具合は、2022年8月27日公開のプレビューリリースKB5016688以降をインストールした環境で発生します。

詳細は以下の記事参照。
デスクトップやタスクバーが消えたり反応しなくなる不具合。Windows10で発生

この不具合は、Known Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正されます。一般的なPC環境や、企業や組織に管理されていないPC環境の場合、放っておいても最大で24時間以内に自動的に修正されます。PCを再起動すると、早く修正される場合があります。

企業や組織等で管理されているPCでは、以下の特別なグループポリシーをインストールして設定することで解決できます。

詳細は『グループ ポリシーを使用して既知の問題ロールバックを展開する方法』(日本語ページは機械翻訳で意味不明な箇所あり。英語ページはこちら)をご覧ください。

[New]

2022年9月21日公開のプレビューリリースKB5017380以降をインストールすると、タスクバーが正常に動作しなくなったり、システムが不安定になる場合があります。具体的には、以下のような症状が発生する場合があります。

  • タスクバーが応答しなくなる
  • Windows Explorerが応答しなくなる
  • タスクバーの『天気』や『ニュースと関心事項』のウィジェットおよびアイコンの表示がちらつく
  • これらの問題発生時にMicrosoft WordやExcelなどのOfficeアプリを開いていると、巻き添えでOfficeアプリも応答しなくなる
詳細は以下の記事参照。
タスクバーやシステムが不安定になるなどの不具合。WindowsUpdateに起因。Windows10で発生

この不具合は、Known Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正されます。一般的なPC環境や、企業や組織に管理されていないPC環境の場合、放っておいても最大で24時間以内に自動的に修正されます。PCを再起動すると、早く修正される場合があります。

企業や組織等で管理されているPCでは、以下の特別なグループポリシーをインストールして設定することで解決できます。

詳細は『グループ ポリシーを使用して既知の問題ロールバックを展開する方法』(日本語ページは機械翻訳で意味不明な箇所あり。英語ページはこちら)をご覧ください。

ユーザー報告
不具合概要回避策

KB5018410をインストールすると、一部の環境において、ネットワークプリンターやUSBプリンターが消える(未インストールの状態になる)という不具合が発生しています。それに伴い印刷できない状況になります。

現在のところ、報告数は多くなく、非常に限られた環境で発生している模様です。また、この不具合が発生する詳細な条件は判明していません。

詳細は以下の記事参照。
KB5018410適用後、プリンターが消える不具合

プリンターをインストールし直すことで、再び使用できるようになるとの報告が出ています。同様の不具合にお困りの方はプリンターの再インストールをお試しください。