Exchange Serverにメール配信ができなくなる不具合。2022年1月1日より発生

WindowsUpdate

Microsoft Exchange Server

Microsoft Exchange Server 2016およびExchange Server 2019環境において、2022年1月1日からメールの配信ができなくなるという不具合が発生しています。

不具合概要

Microsoft Exchange Server 2016およびExchange Server 2019の不具合により、2022年1月1日以降、メールの配信ができません。この不具合が発生すると、イベントログに以下のような内容が表示される場合があります。

  • The FIP-FS "Microsoft" Scan Engine failed to load. PID: 23092, Error Code: 0x80004005. Error Description: Can't convert "2201010001" to long.
  • The FIP-FS Scan Process failed initialization. Error: 0x80004005. Error Details: Unspecified error.

対処方法・回避策

Exchange Serverのマルウェアスキャンを回避、または無効化することでメールを配信できるようになります。マルウェアスキャンを回避、または無効化する方法については以下の記事をご覧ください。

なお、Exchange Serverのマルウェアスキャンを無効化すると、当然のようにマルウェアスキャンが行われなくなるため、Exchange Server以外でもマルウェアスキャンを行っている場合に限り実行することが推奨されます。

修正予定

Microsoftによると、ユーザー側での対応を必要としない修正を開発・展開するには数日を要するため、現在、ユーザー側での対応が必要となるアップデートの開発に取り組んでおり、もう間もなく提供できる予定とのことです。

本件に関する進捗や続報は、Exchange Team Blog(当該記事 / Blogトップ)をご確認ください。

2021/1/3追記
2021年1月2日付け(現地時間)でユーザー側での対応が必要な恒久的な対処方法が公開されました。詳細はExchange Team Blogをご覧ください。

Posted by にっち