Ryzen 7 9850X3DがPassMarkに掲載!納得のスコアだがフェイクの可能性あり。その理由も説明

AMD Ryzen 7 9850X3DがPassMarkに掲載されました。
Ryzen 7 9850X3Dについて軽く説明いたしますと、Ryzen 7 9800X3Dの上位モデル・リフレッシュモデルで、Ryzen 7 9800X3Dからブーストクロックが400MHz向上した製品になるといわれています。
| Ryzen 7 9850X3D | Ryzen 7 9800X3D | |
| コア | 8C16T | 8C16T |
| CCD | 1CCD | 1CCD |
| クロック | ベース4.7GHz ブースト5.6GHz | ベース4.7GHz ブースト5.2GHz |
| L3 | 96MB (3D V-Cache 64MB x1) (通常のL3 32MB x1) | 96MB (3D V-Cache 64MB x1) (通常のL3 32MB x1) |
| TDP | 120W | 120W |
Ryzen 7 9850X3Dは、AMDのWebサイトに一時的に掲載されたり、輸送記録も見つかっており、その実在が確認されています。
そんなRyzen 7 9850X3Dが、PassMarkに掲載されました。そのベンチマーク結果がこちら。

PassMark: Ryzen 7 9850X3D
シングル4632 マルチ41840
Ryzen 7 9850X3Dのベンチマーク結果はシングルが4632ポイント、マルチが41840ポイント。Ryzen 7 9800X3Dと比較すると、シングル・マルチともに約4.7%の向上が見られます。
Ryzen 7 9850X3DとRyzen 7 9800X3Dのスペック差を考えれば、妥当なスコア・向上率と言えます。
ただし、注意点があります。それは、このRyzen 7 9850X3Dが本物かどうかわからないということです。PassMarkはCPUの判別チェックが甘く、Linuxを使えばCPU名を変えたデータを簡単に送信することができます。
例えば、Ryzen 7 9800X3Dを持っているユーザーが、5.6GHzにオーバークロックして、CPU名を変更したデータを送れば、上記のようなもっともらしいリザルトが掲載されます。
このデータについてもうちょっと調べてみたところ、
Linuxで測定されたデータでした。
そのため、上記のデータはRyzen 7 9850X3Dへと偽装されたものである可能性があります。筆者個人的には割とその可能性は高いと思います。
上記のベンチマーク結果は鵜呑みにはせず、フェイクの可能性がある、という前提で見ておいてください。

























