TLS 1.0とTLS 1.1がWindowsでまもなく無効化。再度有効化方法あり
Microsoftは、TLS 1.0とTLS 1.1をWindowsで無効にすることを発表しました。
Microsoftは以下のように述べています。
過去数年にわたり、インターネットの標準化団体や規制機関は、さまざまなセキュリティ上の問題から、TLSバージョン1.0および1.1を非推奨または不許可としてきました。 私たちは、TLSプロトコルの使用状況を数年間追跡しており、TLS 1.0とTLS 1.1の使用状況は非常に少ないと考えています。 Windowsユーザーのセキュリティを強化し、最新のプロトコルの採用を促進するため、TLSバージョン1.0と1.1は、2023年9月のWindows 11 Insider Previewビルドと今後のWindows OSリリースから、OSデフォルトでまもなく無効になります。 互換性を維持する必要がある場合は、再度、TLS 1.0とTLS 1.1を有効にするオプションがあります。 ［Source: Microsoft］ |
Microsoftによると、まずは2023年9月のWindows11 Insider Previewで無効化されて、問題等がなければ追って通常版Windows10やWindows11でも無効化されるとのこと。
もし、TLS 1.0 / 1.1が無効化されたことで、アプリなどの動作に問題が発生した場合は必要に応じて有効化することもできます。有効化するには以下のレジストリを設定してください。
| 【キー】HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\SecurityProviders\SCHANNEL\Protocols\TLS 1.0\Client 【DWORD】Enabled 【値】1 |
| 【キー】HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\SecurityProviders\SCHANNEL\Protocols\TLS 1.0\Client 【DWORD】Enabled 【値】1 |
上記はTLS 1.0を有効にするレジストリです。TLS 1.1は上記キーの『TLS 1.0』の部分を『TLS 1.1』へと変えてください。再び無効にするには値を0にしてください。
Microsoftによると、TLS 1.0および1.1が無効になることで、以下のアプリやゲームが正常に動作しなくなったり問題が発生する可能性があるとのこと。
- Safari - 5.1.7
- EVault Data Protection - 7.01.6125
- SQL - 2012, 2014, 2016
- SQL Server - 2014, 2016
- Turbo Tax - 2017, 2014, 2011, 2012, 2016, 2015, 2018
- BlueStacks 3 (蓝叠3) - 5.10.0.6513
- BlueStacks X - 0.21.0.1063
- Xbox One SmartGlass - 2.2.1702.2004
- Splice - 4.0.35686, 4.2.4
- Driver Support - 10.1.2.41, 10.1.4.20
- K7 Enterprise Security and 4.1.0.116
- DRUKI Gofin - 3.17.63.0
- Project Plan 365 - 23.8.1204.14137
- vWorkspace - 8.6.1
- ARMA 3
- Microsoft Office 2008 Professional - Accounting Express
- LANGuard - 12.7.2022.0406
- Adguard - 6.4.1814.4903, 7.12.41.70.0
- 火萤视频桌面 - 5.2.5.9
- CCB Security Client (中国建设银行E路航网银安全组件) - 3.3.8.4
- ArcGIS - 10.3.3400
- ACDSee Photo Studio – 2018, 2023
- Blio e-Reader - 3.4.0.9728, 3.4.1.9759
上記はあくまでもMicrosoftが把握しているゲーム・アプリです。これらのゲーム・アプリ以外でも何かしらの問題が発生した場合は、上記レジストリでの有効化をお試しください。