MS、『Outlook (classic)』のCPU使用率が高くなる不具合を修正 [Update 1: 当初より早く修正]
Microsoftは、Windows版『Outlook (classic)』のCPU使用率が異常に高くなる不具合を修正したことを発表しました。
更新履歴 [記事初公開日: 2025/4/28] ① 当初より早く修正が完了。アップデート予定日を改訂 [2025/5/13] [New] |
不具合概要・修正時期 [2025/5/13] [New]
Windows版の『Outlook (classic)』(クラシックOutlookとも呼ばれる)にて、メールを作成中に、CPU使用率が30~50%くらいに上昇するという不具合が発生しています。
この不具合は、2024年6月のVersion 2406 Build 17726.20126以降へとアップデートしている環境で発生する可能性があります。
Microsoftによると本不具合は、以下のチャネル・バージョン・時期に修正を予定しているとのことです。(※日付はすべて現地時間(米国時間))
- 最新チャネル:
Version 2505 Build 18827.2000にて2025年5月下旬修正予定- Version 2504 18730.20158にて2025年5月13日修正
- 最新チャネル(プレビュー):
Version 2505 Build 18827.20000にて2025年5月中旬修正予定- Version 2505 18827.20008にて2025年5月5日修正
- ベータチャネル:
Version 2505 Build 18822.15000にて2025年5月上旬修正予定- Version 2505 Build 18822.15000にて2025年5月5日修正
- 半期エンタープライズチャネル: Version 2503 18623.20256 / Version 2502 18526.20332にて2025年5月13日修正
各チャネル、当初の予定より早く修正が完了しています。最新チャネルは米国時間で2025年5月13日修正とされており、もうまもなく(あるいはすでに)修正されます。
また、以前は情報がなかった半期エンタープライズチャネルについても、2025年5月13日に修正されるとのことです。
一時的な回避策
以前のMicrosoftの案内では、半期エンタープライズチャネルへと変更することで本不具合を回避できるとされていましたが、Microsoftはこれを撤回。半期エンタープライズチャネルでも本不具合が発生していることが判明しました。そのため、この不具合を一時的に回避するにはVersion 2405へとロールバックするしかありません。
なお、更新プログラムをロールバックするとセキュリティアップデートもロールバックされるため、脆弱性が未修正のままになります。そこまでしてでも、どうしてもこの不具合を回避したい場合以外はおすすめされません。ロールバック手順については、『CPU spikes when typing in classic Outlook for Windows』のページをご覧ください。
筆者としましては、セキュリティの観点から修正されるのを待つことをおすすめいたします。