Radeon RX 9070にRX 9070 XTのvBIOS適用で性能向上!最大で25%も!?魔改造したユーザーから報告が出る
Radeon RX 9070には、Radeon RX 9070 XTのvBIOSをインストールして性能を上げるという裏技があります。実際にこの魔改造を行ったユーザーから、どれくらい性能が向上したかという報告が出てきました。
RedditユーザーのNoVa_realiZe氏は以下のように述べています。
ご存知の方も多いと思いますが、現行世代のRDNA 4グラボはvBIOSの書き換えができます。そこで手持ちのPowerColor Reaper AMD Radeon RX 9070を使ってXTモデルのvBIOSへと書き換えてみました。 3DMark Steel Nomadでベンチマークを行ったところ、書き換え前のスコアは5821ポイントでしたが、書き換え後は6461ポイント(+11%)になりました。 さらに電圧とメモリクロックを調整して上げてみたところ、最終的には7277ポイント(+25%)に達しました。 ゲームにおいては書き換え前と比べるとおおむね8~12%程度の性能向上が見られました。 一例を挙げると、1440pでレイトレーシング有効設定の『サイバーパンク2077』だと、書き換え前は平均70 fpsでしたが、書き換え後にアンダーボルトを行っても平均78 fpsまで伸びました。さらに1% / 0.1% Lowフレームレートも改善しました。 この結果に私は非常に満足しています。グラボに多くの電力を供給することで、私がプレイしているゲーム全般で大幅な改善が見られました。 ― NoVa_realiZe |
NoVa_realiZe氏によると、Radeon RX 9070にRadeon RX 9070 XTのvBIOSを適用するだけで、3DMark Steel Nomadで+11%、オーバークロックすると+25%も向上したとのこと。ゲームにおいても8~12%ほどフレームレートが向上したと述べています。
この向上率はかなり熱いんじゃないでしょうか。
この魔改造報告は今回が初めてではなく、2025年4月にもドイツユーザーから報告が出ています。今回の報告では詳細な数字が出ており、どれくらいの効果があるのかがよりハッキリしました。
この魔改造がいったいどういう仕組みかと申しますと、vBIOSを書き換えることでより多くの電力を使用できるようになって、動作クロックが上がることで上記のようなパフォーマンス向上が得られます。
リファレンスモデル(非OCモデル)のRadeon RX 9070の消費電力220Wですが、Radeon RX 9070 XTは304Wです。つまり、Radeon RX 9070を304Wで動かしているということです。(OCモデルであればさらに消費電力が増えるでしょう)
一応注意事項ですが、このような改造行為はグラボを壊してしまう危険性があるため、基本的におすすめはしません。もちろん保証も無効になります。NoVa_realiZe氏は上手くいきましたが、全部が全部上手くいくとは限りません。「壊れてもいい」という覚悟がない限り、真似はしないようにしましょう。