PC内蔵カメラが正常に動作しない不具合。Arm搭載Windows10およびWindows11 PCにて発生。Surface Pro Xなどに影響

WindowsUpdate

Windows11 ノートPC

Microsoftは、Arm CPUを搭載したWindows10およびWindows11環境において、PC内蔵カメラが正常に動作しない不具合が発生していることを発表しました。

不具合概要

2023年5月23日以降、特定のArmベースのプロセッサー(CPU)を搭載したWindows環境において、PCに内蔵されたカメラが正常に動作しなくなる恐れがあります。この不具合の影響を受けた場合、カメラアプリを使用しようとすると、『0xA00F4271<MediaCaptureFailedEvent> (0x80004005)』エラーが発生する場合があります。

この不具合の影響を受けるプロセッサーは以下。

  • Qualcomm 8cx Gen 1
  • Qualcomm 8cx Gen 2
  • Microsoft SQ1
  • Microsoft SQ2 
    (※具体的なPCの機種名を挙げるとSurface Pro Xなどに影響)

この不具合はあくまでも内蔵カメラに影響するもので、別途取り付けたUSBカメラなどには影響しません。

この不具合の影響を受けるOSは以下。

  • Windows11 バージョン22H2
  • Windows11 バージョン21H2
  • Windows10 バージョン22H2

対処方法・回避策

Microsoftは、この不具合を修正するために、自動的に適用される『重要なトラブルシューティング』を展開しています。(手動実行はできません)　つまり、放っておけばいずれ直ります。

もし、『重要なトラブルシューティング』が自動実行される前にすぐにでも対処したい場合や、企業や組織のPCでトラブルシューティングが無効化されている場合は、以下の手順で不具合を回避できます。(注: 不具合が発生している場合にのみ実行してください)

  1. コマンドプロンプト(管理者として実行)を起動
  2. 以下のコマンドを入力してエンター
    reg add"HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Qualcomm\Camera"/v EnableQCOMFD/t REG_DWORD/d 0/f
  3. Windowsを再起動

この手順により、影響を受けるカメラドライバの機能が無効化されて、内蔵カメラが動作するようになります。場合によってはカメラの一部機能が無効になったり、画質が低下する場合がありますが、不具合を修正したカメラドライバへとアップデートすることで、完全に機能するようになります。また、アップデート後は、上記回避策を元に戻す必要はありません。

Microsoftは、OEMおよびドライバパートナーと協力して解決に取り組んでおり、ドライバアップデートにてこの不具合の修正を予定しています。続報はこちらのページにてアナウンスが予定されています。

Windows10,Windows11

Posted by にっち