GeForce,RADEON

NVIDIAはGeForceパートナープログラム(GPP)を中止することを発表しました。中止の理由は 「誤った情報と戦うのではなく、プログラム自体を中止することを決めました」 とのことです。

誤った情報と言うならGPPの契約書類を公開し、透明性をアピールすれば良いものの、そういったことはしていません。メーカーが育ててきた既存のブランドから競合他社製品を排除したのは何かの誤りだったのでしょうか。各種サポートを盾に、メーカーが断りにくい状況を作ったのは何かの誤りだったのでしょうか。

NVIDIAの発表はこれらのどこに誤りがあるのかまったく触れられていません。

NVIDIAの発表に対して、海外メディアのGuru3Dのコメント欄では 「恥」 「ズルイやり方でブランド化しといてどの口がこんなこと言えるんだ? 最悪かよ」 「NVIDIAは好きだ。彼らは最速のカードを作る。しかしGPPは間違っていた」 などのコメントが出ています。

GeForce,RADEON

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GeForceパートナープログラム(以下、GPP)とはなんなのか。現在判明している情報を基に軽くまとめてみたいと思います。過去の記事を未読の場合は時系列順にご一読くださいませ。

ASUSはROGからRADEONを外し、AREZというブランドに移しました。MSIのGaming XブランドからもRADEONが外されており、GigabyteのAORUSブランドのページ上にはまだRADEONが表示されていますが、AORUSを外したRADEONが新たに展開されています。

これらのことからGPPがどういうものか大分見えてきました。

RADEON

2018年4月上旬、ASUSのRADEON製品は『AREZ』になるとのが出ていましたが、ASUSが正式にAREZブランドを発表しました。AREZブランドとなるRADEONは2018年5月に発売予定とのことです。

AMDも今回のリブランドについて正式に発表しており、今後数週間で各パートナーからリブランドされたRADEON製品が登場することを案内しています。

また、AMDは、リブランドの原因となったGeForceパートナープログラムに対して、直接的なことは言っていませんが、 「私たちは反競争的な条件なしに、必要なサポートをパートナーに提供することを約束します」 と述べており、NVIDIAのやり方とは180度異なった対立姿勢を見せています。

RADEON


(Source:NVIDIA GPP: Meet ASUS AREZ Radeon series)

海外メディアのVideoCardzがASUSから直接聞いた話によると、今後、ASUSのRADEON製品は『ROG』から外して『AREZ』というブランドで取り扱うかもしれないそうです。

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このブランド名の変更は、2018年3月上旬に話題になったGeForceパートナープログラム(以下、GPP)に参加するための名称変更と思われます。

今後、RADEONはAREZ、GeForceはROGといったブランド分けがされる感じでしょうか。だとすれば、GPPの契約には既存のブランドを要求されているのかもしれません。

2018/4/18追記
続報書きました。詳細は下記の記事をご覧くださいませ。

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NVIDIAがパートナー企業に行っているGeForceパートナープログラム(以下、GPP)が反競争的行為に該当するのではないかと海外メディアのHardOCPによって報じられました。

GPPについてはNVIDIA公式ブログで 「ゲーマーへのサービス向上のための最新の取り組み」 として説明されていますが、HardOCPがパートナー企業6社からGPPについての詳細を聞いたところ、このプログラムには問題があることを指摘しています。