中国国産グラボMTT S80はGeForce GT 1030以下!?驚きの低性能。それでいて消費電力はGT 1030の8倍

GPU

MTT S80はGeForce GT 1030以下

中国国産のグラボ『MTT S80』を覚えているでしょうか。満を持して2022年に発売されたこのグラボですが、NVIDIAの超ローエンドグラボよりも低性能であることが判明しました。

Moore Threads MTT S80

Moore Threads MTT S80
Moore Threads MTT S80

MTT S80を開発・発売したのは2020年10月に設立された中国の企業、摩尔线程(Moore Threads)。以前の調べでは、GeForce GTX 1650よりも低性能であることがわかりましたが、驚くことに、さらにローエンドのGeForce GT 1030よりもフレームレートが出ないようです。

その衝撃のベンチマーク結果がこちら。

MTT S60 vs GeForce GT 1030

MTT S60 vs GeForce GT 1030

上記リザルトを公開したのはYouTubeチャンネルのBullsLab。MTT S80がGeForce GT 1030に勝てたのは、10タイトル中『CS:GO』『Tree of Savior』『LOST ARK』の3タイトルだけ。『League of Legends』や『StarCraft II』、『アサシンクリード ブラザーフッド』など、そのほかの7タイトルはすべてGeForce GT 1030に負けました。

GeForce GT 1030は、11,000円前後で購入できます。一方、MTT S80は、中国のみの発売ですが、日本円にすると約38,000円ほどです。また、消費電力に関しては、GeForce GT 1030はわずか30Wですが、MTT S80は252Wです。

GeForce GT 1030よりも低性能で、高価、それでいてGT 1030の8.4倍の高消費電力。間違っても、絶対に買ってはいけないグラボです。

グラボに新たな選択肢ができることは歓迎したいところですが、残念ながら、これでは選択肢にすら入りません。

Posted by にっち