Intel 14Aプロセス以降、キャンセルとなる可能性が明らかに。TSMCに依存する形に
Intelは、2025年4~6月期の決算報告において、同社の最先端プロセスノードとなる『Intel 14A』がキャンセルとなる可能性があることを明らかにしました。
Intelは以下のように述べています。
当社(Intel)は、最先端ノードである『Intel 18A』を用いて製造した初の製品を2025年末までに出荷する予定であり、さらに将来のインテル製品や外部顧客向けに設計された派生ノード『ntel 18A-P』の開発も継続して進めています。また、『Intel 18A』および『Intel 18A-P』の次世代ノードである『Intel 14A』の開発にも注力しており、このノードに対する主要な外部顧客の確保に注力しています。 しかしながら、主要な外部顧客を確保できず、『Intel 14A』のマイルストーンを達成できない場合、『Intel 14A』および後継の最先端ノードを将来的に開発・製造することが経済的に不可能になる可能性があります。 そのような場合、当社は『Intel 14A』および後継ノードの開発を一時停止、またはキャンセル(中止)する可能性があります。 ― Intel |
Intelによると、『Intel 14A』を利用したいという外部顧客を確保できなかった場合、『Intel 14A』およびそれ以降のプロセスノードをキャンセルする可能性があるとのこと。
もしキャンセルとなった場合、「『Intel 18A』および『Intel 18A-P』を超えるプロセスノード向けの製品は、サードパーティーファウンドリー、具体的にはTSMCに依存することになる」とIntelは述べています。
Intelが公開した『FORM 10-Q』(財務報告書類)には、『Intel 14A』がキャンセルとなった場合の対応(人員削減、リスク、業績への影響、追加コストなど)についてかなり細かく記されており、キャンセルとなる可能性は決して低くないことが窺えます。