AGESA 1.0.0.7はメモリの互換性が低い?一部、高クロックで動作しないと囁かれる

マザーボード

AMD Ryzen

Ryzen 7000X3Dシリーズが焦げて破損する問題を受け、AGESA 1.0.0.7がリリースされましたが、メモリの互換性が低いと噂されています。ハードウェアリーカーのchi11eddog氏は以下のように述べています。

chi11eddog氏のツイート


『PROCHOT Control』と『PROCHOT Deassertion Ramp』はAGESA 1.0.7.0(内部テスト版)では使えますが、現在公開されているAGESA 1.0.0.7にはまだ実装されていません。これらの機能は、CPUを保護するためのオーバーヒート対策です。

また、1.0.0.7はメモリの互換性が低いと噂されています。例えば、192GB (48GB x4)の場合、SoC電圧1.3Vでも1.0.0.6は6000MT/sで安定しますが、1.0.0.7は4400MT/sでないと安定しません。

[Source: chi11eddog 1 / 2

いくつかのマザーボードメーカーからAGESA 1.0.0.7のBIOSが登場していますが、EXPO / 高クロックメモリの安定性に問題が発生する場合がある模様です。その場合、AGESA 1.0.0.6のBIOSを使用すれば動作するようですが、AGESA 1.0.0.6のBIOSには破損問題の対策が含まれているものと含まれていないものがあるため注意が必要です。

AMDの発表と、これまでのBIOSリリースから見て、1.0.0.6と1.0.0.7は以下のような違いがあります。参考までに。

  • AGESA 1.0.0.6 BIOS:
    マザーボードメーカー側で破損問題の対策を実施。古いものは対策が施されていないものもある
  • AGESA 1.0.0.7 BIOS:
    AMD側でAGESAレベルで破損問題の対策を実施。「SoC電圧の上限を1.3VにするなどしたAGESAをリリース済み」と言っていたのがおそらくこのバージョン

なお、言うまでもないことですが、メモリのオーバークロックはメーカー保証の対象外となるためお気をつけください。保証を受けたい場合は、定格でご使用ください。