FSP、電源新製品に12V-2x6コネクタを採用。12VHPWRはもうお役御免か

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FSPは、同社製電源の新製品に12VHPWRコネクタではなく12V-2x6コネクタを採用する模様です。海外メディアのQuasar Zoneが報じました。

FSPは毎年さまざまな電源(PSU)の新製品を市場に投入している。今回、同社の新製品が披露された。そのラインナップが以下だ。

  • FSP HYDRO G PRO 1200W ATX 3.0 12V-2x6 (1200W)
    FSP HYDRO G PRO 1200W ATX 3.0 12V-2x6 (1200W)
  • FSP HYDRO PTM X PRO ATX 3.0 12V-2x6 (1000W & 1200W)
    FSP HYDRO PTM X PRO ATX 3.0 12V-2x6 (1000W & 1200W)
  • FSP DAGGER PRO ATX 3.0 12V-2x6 (850W)
    FSP DAGGER PRO ATX 3.0 12V-2x6 (850W)

これらの新製品はすべて、12VHPWRコネクタではなく、新しい12V-2x6コネクタが採用されている。

12V-2x6について軽く説明すると、このコネクタは12VHPWRの後継コネクタだ。細部のサイズが変更されているが、12VHPWRとの互換性を備える。また、12VHPWRと同様に最大600Wの電力供給が行える。

そして最大の特徴は固定力だ。12V-2x6は12VHPWRより固定力が改善されており、12VHPWRで発生した融解問題に焦点が当てられている。

FSPは、これらの電源を2023年10月中旬頃から順次発売を予定している。

[Source: Quasar Zone

12VHPWRコネクタは差し込みが甘いと融解する恐れがあり、これまでに多数の融解報告が出ています。そのせいもあってか、早々に後継コネクタとなる12V-2x6コネクタが登場しました。すでにNVIDIAも同社製グラボで12V-2x6コネクタを採用しています。

おそらくは、12VHPWRコネクタはもうお役御免となり、グラボメーカー・電源メーカーともに12V-2x6コネクタの採用へとシフトしていくでしょう。