【CPU】 Zen 2はZenから29%もIPCが向上する?本当に?

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海外メディア各所でZen 2はZenから29%もIPCが向上すると話題になっています。この話の元となっているAMDの主張がこちら。


Estimated increase in instructions per cycle (IPC) is based on AMD internal testing for “Zen 2” across microbenchmarks, measured at 4.53 IPC for DKERN +RSA compared to prior “Zen 1” generation CPU (measured at 3.5 IPC for DKERN + RSA) using combined floating point and integer benchmarks.

(Source:AMD)

AMDの内部テストに基づき、Zen 2のサイクルあたりの命令数(IPC)はDKERN + RSAで4.53 IPCと測定されました。(Zen 1は3.5 IPC) ベンチマークは浮動小数点と整数を組み合わせた結果です。

この内容は先日AMDが行ったZen 2世代のEPYC、Romeの発表に関する補足になります。書かれているベンチマーク結果を

    4.53(Zen 2) ÷ 3.5(Zen 1) = 1.29

と、算数をすれば29%のIPC向上になるとのこと。この算数結果に気づいた中国語圏メディアのEXPreviewが記事にし、各所へと拡散されました。本当であればすごい超絶進化ですね! しかしながら、いくつか気になる点も出てきます。

先日のRomeの発表のときにAMDの口から高々と 「IPC29%向上!」 といったような大きな主張は見られませんでした。本当に29%も向上するのであれば、大ニュースになるのは間違いありません。しかし、AMDからそういったアピールはありませんでした。

Redditユーザーからは 「本当ならRIP Intel」 といった興奮の声がある反面 「高い数値だけど内部テストだから鵜呑みにはできない」 「おそらく最良のワークロードでこの数値だろう」 といった声も見られます。

現状 「まだ鵜呑みにしていい段階ではない」 というのが個人的な見解です。

とはいえ、仮に最良のワークロードでこの数値だったとしても、29%ものIPC向上という算数結果にはワクワクするものがあります。まだまだ謎のベールに包まれたZen 2。実際のシチュエーションではどれほどの性能を見せてくれるのか。今後もますます目が離せません。

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Posted by にっち